2021年12月17日 金曜日

クラフトビール国内外のおすすめ14選。お気に入りの見つけ方は?

クラフトビールにはさまざまな種類があり、味・ラベル・ネーミングなどブルワリーごとのこだわりも違います。主な種類の代表的な銘柄を知っておけば、好みのビールを見つけやすくなるでしょう。お気に入りの探し方やおすすめのクラフトビールを紹介します。

クラフトビールの魅力を知ろう

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クラフトビールとはどのようなタイプのビールなのでしょうか。特徴や魅力など、まずはクラフトビールの基本を解説します。

クラフトビールとは?

多くのクラフトビールは、小規模な醸造所で生産されています。大手ビールメーカーなどの影響を受けずに、それぞれが独立して造られている点も一つの特徴といえます。

ただ、最近は大手メーカーもクラフトビール醸造に参入していますし、日本酒メーカーや観光会社などを母体とするクラフトビールもあります。日本のクラフトビールにおいては、『独立していること』が明確な定義というわけではないようです。

伝統的な原料や手法で造られていることも、クラフトビールの定義とされています。

いずれにしろ、クラフトビールは自由度の高いお酒です。そもそもcraftという言葉には『職人の手作業や技術』といった意味があり、味にもネーミングにも豊かな個性とこだわりが感じられます。

一般的なビールにはない要素が楽しめる点も、クラフトビールの魅力といえるでしょう。

種類豊富で冒険が楽しい

ビールの種類は、発酵方法の違いにより『ラガー』と『エール』に大別できます。下面発酵で造られるビールがラガー、上面発酵で造られるビールがエールです。

ラガーはすっきりとした味わいで飲みやすく、大量生産に向いています。大手メーカーが造るビールのほとんどは、ラガーの一種である『ピルスナー』です。

一方、エールには『ペールエール』や『IPA』など数多くの種類があり、クラフトビールの大半はエールが占めています。ラガーと違い、深い味わいと豊かな香りを楽しめるのが特徴です。

ラガーとエールはそれぞれ細かく分類され、さらに独自の原料や醸造方法を採用しながら発展してきたため、ビールの種類は世界に100以上あるといわれています。冒険しながら飲み比べを楽しめる点も、クラフトビールの魅力です。

お気に入りのクラフトビールを見つけよう

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クラフトビールを飲み比べる際は、以下に挙げる三つのポイントを意識してみましょう。お気に入りのクラフトビールが見つかりやすくなります。

好きな料理から見つける

クラフトビールを飲む際に食事とのペアリングを意識すれば、お気に入りのビアスタイルや銘柄を探しやすくなるでしょう。ペアリングとは、料理とお酒の相性を意味します。

ビールペアリングで意識するポイントは、ビールと料理の色・味・発祥国です。

淡色のビールにはあっさりした料理が、濃色のビールには濃厚な味の料理が合います。味の特徴でペアリングを行う場合は、同系統で合わせるだけでなく、異なる系統の味を組み合わせるのもおすすめです。

同じ発祥国のビールと料理をペアリングすれば、その国の人々がおいしいと感じる安定した味を楽しめるでしょう。

アルコール度数などの数値を確認する

クラフトビールは、種類によりアルコール度数に大きな差があります。アルコール度数を示す数値『ABV』をチェックし、自分が飲みやすいものを探すことも大切です。

大量生産されている一般的なビールは、4~5.5%程度のABVで造られています。一方、クラフトビールのABVは、3%程度の軽いものから10%を超えるものまでさまざまです。

ABV以外に、苦味の強さを示す『IBU』も確認しましょう。飲みやすいと感じるABVやIBUを把握しておけば、お気に入りのクラフトビールを探す際の指標として使えます。

温度やグラスにこだわって飲む

ビールは種類によっておいしく飲める温度が異なります。例えば『香り』を楽しみたいビールなら、キンキンに冷えているよりも少々ぬるめの温度帯のほうが香りが立ちます。ぬるめと言っても十分に冷たいと感じる温度です。

基本的には、ビールの色が濃くなるほど、高い温度で香りが出やすくなります。冷やして飲むのが合うピルスナーに対し、ヴァイツェン・ペールエール・スタウトはやや温度を高めて飲むのがおすすめです。

クラフトビールを飲む際は、グラスにもこだわってみましょう。例えば、細身で背の高いグラスは、ピルスナーのさわやかな苦味を引き立てるのに適しています。

豊かな香りが特徴のペールエールには、香りが引き立つ形状のグラスがおすすめです。口元の幅広いグラスなら、苦味や酸味が強いスタウトの良さを引き出しやすくなるでしょう。泡立ちの良いヴァイツェンは、背が高く中央がくびれたグラスで泡立ちを楽しみます。

飲み慣れた安定の味が特徴のピルスナー

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世界のビールの主流を占めるピルスナーも、クラフトビールならいつもと違う味わいを楽しめるでしょう。おすすめのこだわりピルスナーを3点紹介します。

爽快感があり大人気のビアスタイル

ラガーの代表格である『ピルスナー』は、世界で最も多く飲まれている大人気のビアスタイルです。日本では、流通するビールのほとんどをピルスナーが占めています。

発祥国はチェコ、発酵方法は下面発酵です。淡色麦芽を使っているため淡い色のものが多く、ABVは一般的に4.0~5.0%で造られます。

軽やかなホップの苦味と爽快なのどごしが特徴です。冷やした状態でジョッキに注ぎ、ゴクゴクと飲むスタイルが向いています。

宮崎ひでじビール「太陽のラガー」

『太陽のラガー』は、宮崎で誕生したこだわりのピルスナーです。宮崎ひでじビールが造るレギュラービール『ひでじビール』の主力商品として販売されています。

上質な天然水と自家培養の酵母から生まれる、さわやかな苦味やすっきりとした飲み口が魅力です。さまざまな派生スタイルが存在するピルスナーの中でも、ホップの苦味をしっかりと感じられるジャーマンピルスナーに分類されます。

IBUは約32、ABVは約5%です。大手ビールのIBUは約20なので、やや強めの苦味を感じられるでしょう。5℃前後にしっかり冷やして飲むのがおすすめです。

宮崎ひでじビール「太陽のラガー」公式サイト

ビアへるん「ピルスナー」

クラフトビールとして有名なピルスナーには、ビアへるんが造る『ピルスナー』も挙げられます。ビアへるんは、島根県は松江市でこだわりのビールを造り続けているブルワリーです。

すっきりとした爽快なのどごしを楽しめるビアへるんのピルスナーは、軽い口当たりでどのような料理にも合います。さんまやさばなど、脂ののった青魚と一緒に飲むのもおすすめです。

IBU約20・ABV約5%と、苦味やアルコール度数は一般的な大手ビールとほぼ同じですが、味もしっかりと感じられます。いつもと違うラガーを楽しみたい人にもピッタリです。

ビアへるん「ピルスナー」公式サイト

アウグスビール「アウグス オリジナル」

『アウグスオリジナル』は、東京都文京区にあるマイクロブルワリー『アウグスビール(AUGUST BEER)』の主力商品です。

通常のビールは酵母を取り除いた上で出荷されますが、アウグスオリジナルは熱処理やフィルタリングが加えられておらず、旨味の核である酵母がしっかりと生きています。

1842年誕生の元祖ピルスナーを深く追及した『原点回帰』ともいえる1本で、世界最古の醸造所である『ヴァイエンシュテファン修道院』のピルスナー酵母が使用されているのが特徴です。

ボディはコクのあるしっかりとしたタイプで、一口味わうごとに『チェコザーツ産ファインアロマホップ』の華やかな香りと爽やかな苦みが広がります。ABVはやや高めの5.5%です。

アウグスビール「アウグス オリジナル」公式サイト

さわやかで華のあるペールエール

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クラフトビール初心者なら、苦味が控えめで飲みやすいペールエールから始めてみましょう。ペールエールの魅力や、日本のブルワリーが造るおすすめのペールエールを紹介します。

香りを楽しめるビアスタイル

『ペールエール』は、華やかな香りが特徴的なビアスタイルです。イギリス生まれであるため、『イングリッシュペールエール』と呼ばれることもあります。

麦芽やホップから引き出される豊かでフルーティーな香りは、ビールであることを忘れてしまうほどです。ペール(=色が淡い)という名のとおり、色はやや淡く、金色~銅色のビールです。

ピルスナーのようにすっきりとしたのどごしを楽しむのではなく、香りや味わいをひと口ずつ楽しむ飲み方が適しています。香りをより引き出すために、冷やし過ぎないのがおすすめです。

沼垂ビール「天の川ペールエール」

『天の川ペールエール』は、新潟のブルワリーである沼垂ビールが造るペールエールです。フルーティーな香りに加え、苦味やスパイスもバランスよく楽しめます。

沼垂ビールのクラフトビールは、新潟の食材を積極的に取り入れていることが特徴です。コシヒカリをはじめ、洋梨やお茶など地元の特産物を副原料に使用しています。

一般的なビールに比べ、麦芽比率を高めている点もポイントです。ぜいたくに使用した麦芽のおかげで、深い味わいと濃厚なコクを堪能できます。

沼垂ビール「天の川ペールエール」公式サイト

肉料理やスパイス料理に合うIPA

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ホップの苦味と高めのABVが特徴的なIPAは、クラフトビールを知るのに欠かせないビアスタイルです。特徴やおすすめの銘柄をチェックしておきましょう。

ホップが強く香るビアスタイル

『India Pale Ale(インディアペールエール)』を略したIPAは、ペールエールから派生したビアスタイルです。ホップを大量に使用するため、強い香りや苦味が引き出されています。

味わいの主張が強いことから、濃い味の料理と好相性です。しょうゆベースの肉料理やスパイスの効いたエスニック料理などと一緒に飲めば、IPAの苦味や香りをおいしく引き立てられるでしょう。

製法や味わいなどの違いにより、IPAはさらに細かく分類されています。強いホップ感と高めのABVが特徴的な『インペリアルIPA』や、カスケードホップによる柑橘系の香りを楽しめる『アメリカンIPA』を覚えておきましょう。

玉村本店 志賀高原ビール「志賀高原IPA」

江戸時代から長野で酒造りを続けている玉村本店は、オリジナルのビールブランド『志賀高原ビール』を展開しています。『志賀高原IPA』は、志賀高原ビールを代表するアメリカンIPAです。

華やかな柑橘系の香りに加え、キャラメルのような香ばしいアロマも楽しめます。麦芽の甘みがホップの苦味を包み込んでくれるため、IPA初心者でも飲みやすいでしょう。

鼻から抜ける若草のようなフレーバーで、爽快感も得られます。繊細かつ個性的な風味を楽しめるクラフトビールです。

玉村本店 志賀高原ビール「志賀高原IPA」公式サイト

ヤッホーブルーイング「インドの青鬼」

『インドの青鬼』は、ホップの鮮烈な香りと強烈な苦味を楽しめるIPAです。人気のクラフトビール『よなよなエール』で知られるヤッホーブルーイングが造っています。

強烈な苦味と濃厚なコクに加え、アルコール度数が7%と高いため、パンチの強い料理と好相性です。餃子・チョリソー・キーマカレーなどと一緒に味わってみましょう。

インドの青鬼の香りとコクをより引き出すためには、少しぬるめの13℃程度で飲むのがおすすめです。飲み口の広いグラスに注げば、香りと併せて美しい琥珀の色合いも楽しめるでしょう。

ヤッホーブルーイング「インドの青鬼」公式サイト

苦味が少なくさっぱりした料理に合う白ビール

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やさしい味付けの料理に合うクラフトビールを探したいなら、原料に小麦を使用した白ビールがおすすめです。苦味の少ないさわやかな味わいを堪能できます。

白ビールは小麦を使ったビールのこと

原材料に小麦を使用して造られるのが『白ビール』です。他のビールに比べ色が明るいため、白ビールと名づけられています。

白ビールは、上面発酵で造られるエールの一種です。ドイツ生まれの『ヴァイツェン』やベルギー生まれの『ベルジャンホワイト』が、代表的なビアスタイルとして挙げられます。

苦味の少なさやフルーティーかつスパイシーな香り、小麦由来のやさしい味わいが白ビールの特徴です。ペアリングを考えるなら、さっぱりとした味付けのシーフードやサラダチキン、野菜料理などを選ぶとよいでしょう。

常陸野ネストビール「ヴァイツェン」

国内の白ビールでおすすめの銘柄が、茨城の常陸野ネストビールで造られている『ヴァイツェン』です。バナナのような華やかな香りとさわやかな味わいを楽しめます。

ヴァイツェンに使用されている麦芽は、ビールの本場イギリスから直輸入しているものです。IBUは約12と低めで、苦味のあるビールが苦手な人でもおいしく飲めるでしょう。

常陸野ネストビールは、ビール造り開始後わずか1年で、1997年に開催された国際ビールコンテストで金賞を受賞しました。その後もヴァイツェンを含めた多くのビールが、数々の国際コンテストで優秀な成績を収めています。

常陸野ネストビール「ヴァイツェン」公式サイト

ビターチョコのような味わいの黒ビール

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黒ビールは、焙煎された麦の独特な香りやまろやかな口当たりが楽しめるビールです。黒ビールの特徴やおすすめの銘柄を紹介します。

焙煎して焦がした麦芽を使うビールのこと

『黒ビール』とは、焙煎して濃色になった麦芽を使用するビールです。焦げた色味で黒っぽくなるため、黒ビールと呼ばれています。

焙煎により引き出されるビターチョコのような味わいが、黒ビールの特徴です。焙煎する麦芽には多くの種類があり、ローストされた麦の味わいも種類ごとに異なります。

発酵方法にかかわらず、黒っぽいビールは黒ビールに分類されます。『ポーター』や『スタウト』はエールの一種であり、『シュバルツ』はラガービールです。エールとラガーの2種類がある『デュンケル』も、黒ビールに分類されます。

箕面ビール「スタウト」

黒ビールを試してみたい人には、箕面ビールの『スタウト』がおすすめです。ビターチョコやコーヒーのようなモルトの味わいを楽しめます。

一般的なスタウトには、甘くて濃厚な味わいのスウィートタイプと、キレがあり苦味も強いドライタイプがあります。箕面ビールのスタウトはドライタイプで造られていますが、まろやかさがあるため飲みやすいのが特徴です。

2009年にイギリスで開催された国際コンクールで、箕面ビールのスタウトは部門別の1位を獲得しています。その後も数々のコンクールで金賞を受賞するなど、世界に認められた実力を持つ黒ビールです。

箕面ビール「スタウト」公式サイト

ライオン ブリュワリー「ライオン スタウト」

おいしいスタウトを試してみたいなら、『ライオン スタウト』もチェックしておきましょう。スリランカを代表するビールメーカー『ライオン ブリュワリー』が製造しています。

多くの国際コンクールで金賞を受賞し、世界的な高評価を受けているスタウトビールです。リキュールのような上質な甘みと、後からくる濃厚な味わいを楽しめます。

ビターチョコの後味をほのかに感じられることも特徴です。古くからスリランカのアイデンティティーとされてきた勇壮なライオンがラベルに描かれています。

ライオン ブリュワリー「ライオン スタウト」公式サイト

デザート感覚でいただけるフルーツビール

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クラフトビールの中には、デザートとして楽しめるフルーツビールと呼ばれる種類もあります。フルーツビールの魅力や代表的な商品をチェックしましょう。

フルーツの香りで飲みやすいビアスタイル

『フルーツビール』とは、醸造の工程でフルーツやフルーツシロップを加えて造るビールです。ビールとジュースを混ぜたものではなく、れっきとしたビールの一種として扱われます。

フルーツビールに使われるフルーツの種類はさまざまです。煮沸時・一次発酵中・二次発酵中など、フルーツを投入するタイミングの違いによっても味わいが変わります。

フルーツビールは食後のデザートと一緒に楽しむのがおすすめです。チューリップグラスに注げばビールが程よくかき混ぜられるため、香りがより立ちやすくなります。

リンデマンス「カシス」

フルーツビールの発祥国であるベルギーには、野生酵母を使用して独特の酸味を出す『ランビック』と呼ばれる伝統的なビールがあります。リンデマンスは、ランビックを200年以上造り続けている、ベルギーの老舗醸造所です。

ランビックにフルーツ果汁を加えたフルーツビールも造っており、数々のコンテストで受賞歴があります。中でもおすすめなのが、カシス果汁を加えて熟成させたフルーツビールです。

カシスのストレート果汁を投入しているため、果実感あふれる程よい酸味と甘い口当たりを楽しめます。食前酒に向いているほか、チーズケーキやチョコレートなどのデザートと合わせて飲むのもおすすめです。

地ビール 独歩 「マスカットピルス瓶」

『地ビール 独歩』は、日本酒の蔵元として100年以上の歴史を持つ宮下酒造のクラフトビールです。全ての原材料をドイツから取り寄せ、こだわりのビール造りに取り組んでいます。

『マスカットピルス瓶』は、地元岡山県産のマスカットを使ったフルーツビールです。天然果汁由来のすっきりとしたさわやかな風味を楽しめます。

2016年の全国酒類コンクールで地ビール部門の1位を受賞したビールであり、他にもコンテストでの受賞歴があります。冷やし過ぎず、5~10℃程度で飲むのがおすすめです。

地ビール 独歩 「マスカットピルス瓶」公式サイト

目を喜ばせる美しいクラフトビール

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見た目が美しいクラフトビールといえば、明るい琥珀色のアンバーエールとアルトが挙げられるでしょう。それぞれの特徴とおすすめの銘柄を紹介します。

じっくり味わって飲みたいアンバーエール

『アンバーエール』とは、明るめの琥珀色が特徴的な、アメリカ発祥のエールビールです。酵母のフルーティーな香りや、しっかりとした苦味を堪能できます。

濃いめに味付けされた料理と合わせれば、麦芽の風味や甘みをよりしっかりと味わいながら飲めるでしょう。ABVに注目して選ぶことで、飲みやすさも調節できます。

アンバーエールと同じく琥珀色の見た目が魅力的なビールには、『アルト』もあります。濃厚な味わいでありながら、苦味を抑えたまろやかな口当たりも楽しめるのが特徴です。

ドイツ生まれのアルトには、ソーセージをはじめ、しっかりとした味付けの肉料理が合います。小さめのグラスで少しずつ飲めば、アルト本来の香りや味を存分に楽しめるでしょう。

田沢湖ビール「アルト」

国内のクラフトビールで人気が高いアルトといえば、田沢湖ビールの『アルト』が挙げられます。地元秋田を中心に、ビール通の間で評価が高いクラフトビールです。

田沢湖ビールのアルトは、独特のさわやかなホップの苦味と麦芽の風味を楽しめます。ドイツの伝統的なスタイルを継承した製法で造られていることも特徴です。

国内外のさまざまなコンテストで受賞歴があり、世界からも高い評価を受けています。ビールそのものを味わうというより、濃い味付けの肉料理と一緒に飲むのがおすすめです。

田沢湖ビール「アルト」公式サイト

南信州ビール「アンバーエール」

見た目の美しさでクラフトビールを選ぶなら、南信州ビールが造る『アンバーエール』もおすすめです。琥珀色の輝きと力強い味わいを堪能できます。

ホップから生み出される絶妙な苦味と、カラメルモルトの香ばしいアロマが特徴的です。IBUは約24と低めであるため、苦いビールが苦手な人でもじっくりと味わえるでしょう。

2003年に開催されたジャパン・ビア・グランプリでは、全銘柄の中で最高得点を獲得した実績もあります。エール系ビール特有のリッチな香りを楽しみながら、ゆっくりと味わうのがおすすめです。

南信州ビール「アンバーエール」公式サイト

いつもと違ったビールを飲みたいときに

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定番の味に慣れてきたら、変わったタイプのクラフトビールにも挑戦してみましょう。スモーキーな味わいを楽しめるラオホを紹介します。

燻製の風味を楽しむスモークビール

種類の豊富なクラフトビールの中には、『スモークビール』と呼ばれるビールがあります。その名の通り、燻した麦芽を使用して造られるビールです。

スモークビールの代名詞的な存在としては、ドイツのバンベルグで昔から醸造されている『ラオホ』が挙げられます。スモーキーな香りとモルトの甘みがクセになる味わいです。

燻製の風味を楽しめるスモークビールは、同じく燻製料理との組み合わせが合います。味付けたまごの燻製と一緒に飲めば、しょうゆや卵の香気成分をより引き立ててくれるでしょう。

富士桜高原麦酒「ラオホ」

いつもと違ったビールを飲みたいときには、スモークビールの定番である富士桜高原麦酒の『ラオホ』がおすすめです。ブナのチップで燻した麦芽による、濃厚な燻煙香を堪能できます。

ラオホの本場バンベルグのスタイルを踏襲して造られていることが特徴です。スモーキーな香りとモルトの甘味を感じながら、マイルドな口当たりを楽しめるでしょう。

2012年に開催された世界最大規模の品評会『World Beer Cup』と『World Beer Awards』では、ダブル受賞を達成しています。他にも国内外のコンテストで数多くの受賞歴を誇る逸品です。

富士桜高原麦酒「ラオホ」公式サイト

まとめ

数多くの種類が存在するクラフトビールには、それぞれの魅力を確かめながら自分好みのビアスタイルを探す面白さがあります。ブルワリーごとの個性を楽しめる点も特徴です。

好きな料理に合いそうな銘柄をチェックすれば、おいしいクラフトビールを見つけやすくなります。種類ごとの特徴や魅力を知った上で、お気に入りのビールを探してみましょう。

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