2021年12月9日 木曜日

クラフトビールはサーバーで注ごう。店や家庭でおいしく飲む方法

店舗でクラフトビールを提供する場合、サーバーの導入が不可欠です。瓶や缶のビールを販売したり、量り売りしたりする方法も知っておけば、お客様の楽しみ方がより広がるでしょう。サーバーの種類や導入方法、家庭用サーバーのおすすめを紹介します。

店のクラフトビールはサーバーのおかげでおいしい

(出典) pexels.com

店舗に設置されたサーバーでクラフトビールを注ぐと、缶や瓶で飲むビールよりおいしく飲めます。サーバーの仕組みや泡の役割について理解を深めておきましょう。

クラフトビールの泡は非常に重要

ビールをグラスに注いだときにできる泡は、ビールの味を左右する重要な役割を担っています。泡が『ふた』の役割を果たし、炭酸ガスを逃さなくしたり、ビールの風味を変わりにくくしたりしてくれるのです。

クリーミーな泡ができれば、口当たりもなめらかになります。泡には苦味成分を吸収する性質があり、泡を作ることで苦味を抑えられるようになるのもポイントです。

ビールサーバーがあれば簡単に泡づけできますが、瓶ビールでも注ぎ方を覚えれば泡を作れます。最初にビールを高い位置からいきおいよく注ぎ、泡の量の減り方を見ながら低い位置から注いで、泡が2cm程度になれば完成です。

ビールサーバーの仕組み

サーバーを使うと、ビールはよりおいしく飲めるようになります。ビア樽内のビールに、炭酸ガスの圧力がかかっているためです。

ビールには適度な炭酸ガスが溶け込んでおり、適正に管理しなければガスが抜けたり溶け込んだりして風味が損なわれます。しかし、サーバーを使って適正な圧力をかけておけば、ビール内の炭酸ガスの量が変化しにくくなり、爽快な味をキープできるのです。

炭酸ガスで圧力をかけることにより、ビールの酸化も防げます。常温の樽でもすぐに冷やせる瞬冷式サーバーなら、常時冷えたビールを提供することも可能です。なお、サーバーの種類については後ほど詳しく解説します。

ビールサーバーの注ぎ口にあるレバーは、倒す方向を変えることでビールと泡を出し分けられます。ビールをよりおいしく飲むための泡を簡単に出せる点もメリットです。

ビールサーバーはどのように設置し管理するのか

(出典) photo-ac.com

業務用サーバーの設置や管理について解説します。大まかな流れや基本的な知識を覚えておけば、導入時の役に立つでしょう。

ビールサーバーにはいくつか種類がある

業務用ビールサーバーにはいくつかの種類があります。店舗の規模やビールの提供法などを考慮し、適切なタイプを選ばなければなりません。

多くの店舗で導入されているサーバーは、『瞬冷式』と『空冷式』に大きく分けられます。サーバー内で急速冷却するのが瞬冷式、樽ごとビールを冷やしておくのが空冷式です。

瞬冷式は樽を冷やす必要がないため、樽の冷却にかかる時間や電気代を削減できます。氷が自動生成される点もメリットです。一方、空冷式は樽ごとビールを冷やしておけるため、ビールの劣化を抑えられます。

スペース確認を含めて業者に依頼

店舗内にビールサーバーを設置する際は、置き場所に注意が必要です。樽とガスボンベは離れていても問題ありませんが、樽とサーバーの間に距離があると、ホースの洗浄時にロスが出ます。

設置に必要なスペースの確認も含め、導入する場合は業者に依頼しましょう。レンタルサービスを利用すれば、店舗内のレイアウトに合わせて、一般的には無料で設置してもらえます。

サーバーをレンタルで導入すれば、定期点検・無料メンテナンス・トラブル対応などの便利なサービスを受けられます。設備一式を購入したほうが安く済むケースもありますが、その場合、レンタルで受けられるアフターサービスはありません。

定期的な清掃は欠かせない

おいしいビールを提供し続けるためには、サーバーの定期的な清掃が欠かせません。特に、ビールの通り道であるホースは、水通し洗浄を毎日閉店後に行う必要があります。

洗浄樽に入れた水をホースに流し、コックからビールが出てこなくなるまで洗浄します。泡が出るほうも水通しで洗浄しておきましょう。

ビールの注ぎ口であるサーバーコックや樽の頭に取り付けるヘッド、サーバーのエアフィルターも、汚れがたまりやすい部分です。使用状況に合わせて定期的に清掃しましょう。

テイクアウト用に提供する方法と楽しみ方

(出典) photo-ac.com

クラフトビールをテイクアウトで販売する方法を解説します。オリジナルビールを自宅で楽しんでもらうためのアイデアも覚えておきましょう。

免許があれば未開封のクラフトビール販売が可能

開封済みのビールをサーバーで提供するためには、飲食店営業許可が必要です。しかし、飲食店営業許可のみ取得している状態では、未開封のクラフトビールは販売できません。

未開封のお酒をテイクアウト用に提供するためには、酒類販売業免許を別途取得する必要があります。開封済みのお酒が『飲食の提供』となるのに対し、未開封のお酒の提供は『小売販売』とみなされるためです。

酒類販売業免許を取得するなら、外注で造るオリジナルビールの販売も視野に入れてみましょう。専門業者に依頼すれば、テイストのイメージに合わせたビールを造ってくれる上、オリジナルデザインのラベルを貼ったボトルに詰めてもらえます。

家庭用サーバーやグラス次第で自宅でもおいしく

クラフトビールをテイクアウト用に提供する場合は、お客様に家庭用サーバーで飲むことをすすめてみましょう。自宅でもクリーミーな泡が簡単に作れるため、よりおいしくビールを楽しんでもらえます。

おすすめのグラスを提案するのも一つの方法です。クラフトビールはグラスの形状により味わいが変わります。提供するビールの魅力を最大限に引き出せるグラスを教えてあげましょう。

オリジナルビールを提供する場合は、おいしさがより引き立つ形状のグラスを販売用に準備し、セット販売するのもおすすめです。家庭用サーバーの提案と組み合わせれば、オリジナルビールのファンを獲得しやすくなるでしょう。

家庭用サーバーの種類やおすすめの商品を紹介

(出典) photo-ac.com

家庭用サーバーを選ぶ際に注目したいポイントを紹介します。自宅で簡単に泡を作れるおすすめ商品もチェックしておきましょう。

泡の発生方式や対応する容器を確認しよう

家庭用ビールサーバーは、泡の発生方式の違いにより、『超音波式』と『炭酸ガス式』の2種類に分けられます。

電池だけで使える超音波式は、きめの細かい泡を簡単に作れる手軽さがメリットです。ただし、振動で泡を作るため、炭酸が抜けやすいデメリットがあります。

炭酸ガス式の家庭用サーバーは、炭酸ガス入りの泡により炭酸が抜けにくくなります。ビールの酸化を抑えられる点もメリットです。

家庭用サーバーを選ぶ際は、対応する形状も確認しましょう。缶ビールしか対応できないものや、中瓶まで全ての容器に対応できるものなど、さまざまなタイプがあります。

ドウシシャ「絹泡 ビンタイプ(缶用)」

缶ビールに取り付けて電源スイッチを押すだけで、簡単に泡を作れるハンディタイプの瓶型家庭用サーバーです。W超音波の働きにより、きめの細かいクリーミーな泡を注ぐことができます。

国産品の主流となっている、上部の直径が56~57mmの缶ビールなら、そのまま取り付けることが可能です。輸入ビールでも、直径が53.5~54.5mmの缶であれば対応しています。

缶ビールに接続リングとサーバーを取り付けるだけで、瓶ビール風のビアサーバーを簡単に作れます。缶ビールを好んで飲む人におすすめのサーバーといえるでしょう。

  • 商品名:ドウシシャ「絹泡 ビンタイプ(缶用)」
  • 楽天:商品ページ

グリーンハウス「スタンドビールサーバー ミスティバブルス」

さまざまな容器に対応する、卓上型の家庭用ビールサーバーです。330・350・500mlの缶ビールと、小瓶・中瓶の瓶ビールに対応するため、容器の種類を気にせず楽しめます。

泡の発生方式は超音波式です。均一な超音波振動で、微細かつ整った泡を作り出します。充電式バッテリーが内蔵されているため、場所を問わず使用することが可能です。

サーバー内には氷点下保冷剤を採用し、冷蔵庫で冷やしておいたビールをサーバーでさらに冷やせます。開封当初の温度を保冷できる時間は約3時間です。

  • 商品名:グリーンハウス「スタンドビールサーバー ミスティバブルス」
  • 楽天:商品ページ

量り売りをする方法とグラウラー兼サーバー

(出典) photo-ac.com

オリジナルのクラフトビールを販売する場合は、量り売りでの提供も検討してみましょう。お客様への提案時に役立つ持ち帰り用容器『グラウラー』のおすすめ商品も紹介します。

グラウラーに充填しテイクアウト

近年はビールを量り売りでテイクアウトできるケースが増えています。プラカップやペットボトルなどの利用も可能ですが、お客様に持参してもらった専用容器に好みのビールを充填するスタイルなら、ビールをおいしいまま持ち運べ、ゴミも出ないのでおすすめです。

量り売りが定着している欧米で最もポピュラーな容器が『グラウラー』(Growler/グロウワーともいう)です。ビールなどの炭酸飲料を入れる専用水筒のことで、保冷できるもの・できないもの・ビールサーバーとしても使えるものなどさまざまな種類があります。

ビアサーバーにもなる『グラウラー兼サーバー』なら自宅でもフレッシュなビールを味わえるので、積極的に提案してみましょう。テイクアウトしたビールは、遅くとも翌日までに飲んでもらうことも大切です。

なお、酒類販売業免許を取得していれば、量り売りを行うための特別な免許や手続きは必要ありません。ただし、仕入れた酒類をあらかじめ別の容器に小分けして販売する場合は、所轄税務署に『酒類の詰替え届出書』による届出を行う必要があります。

広口で洗いやすいドリンクタンクスのグラウラー

約1.9lものビールを入れられる大容量グラウラーです。真空二重断熱構造になっており、約24時間保冷できます。キャップから液体や炭酸が漏れ出す心配もありません。

注ぎ口の内径が広いため、内部を洗いやすい点も特徴です。別売りの『Keg Cap アクセサリーキット』を装着すれば、ガス式のビールサーバーとしても使用できます。

高品質かつ頑丈なステンレススチールをボディに使用しており、アウトドアシーンでも活躍するでしょう。多少乱暴に扱っても液体や炭酸が漏れにくい構造になっています。

  • 商品名:ドリンクタンクス「真空断熱グラウラー」
  • 楽天:商品ページ

機能的なのに軽量なユーケグ ゴー

ロックレバー一体型のアウトドア用ビアサーバーです。さまざまなシーンで、新鮮なクラフトビールを楽しめます。

真空断熱二重構造で保冷機能が高く、長時間冷たい温度を保つことが可能です。業務用サーバーと同様の炭酸注入機能が備わっているため、ビールの酸化やガス抜けの心配もありません。

機能的でありながらコンパクトかつ軽量で、携帯性に優れている点も魅力です。ガスの充填に必要なCO2カートリッジは別売りとなっており、別途購入する必要があります。

  • 商品名:GrowlerWerks「ユーケグ ゴー」
  • Amazon:商品ページ

まとめ

店舗に業務用サーバーを導入すれば、適量の泡を簡単に作れるため、おいしいクラフトビールを提供できます。ビールの劣化を抑えられる点もサーバーの魅力です。

お客様に家庭用サーバーの購入を提案することで、自宅でもビールをよりおいしく飲んでもらえます。近年流行している量り売りでの販売も検討してみましょう。

ブログ一覧へ戻る